電子ピアノとキーボードの違いとは!?それぞれの利点は?

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キーボードと電子ピアノ。同じ電気を利用した鍵盤楽器ですが、この違いは一体何なのか?
言われてみれば、あまり明確な違いを知らなかったので調べてみたところ、キーボードと電子ピアノの決定的な違いは、本物のピアノの再現性にあるようです。

では、どちらが本物のピアノにより近いのか…


まあ、呼称からしても電子ピアノのほうが、キーボードより本物のピアノに近づけているのは見当つきますね。

ピアノの再現性としては、電子ピアノのほうが優れていそうですが、キーボードにも利点はあります。

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電子ピアノとは、どんな楽器?本物のピアノにはどこまで近い?

電子ピアノとはどんな楽器と問われれば、ピアノの音を電気的に再現した鍵盤楽器という答えになるでしょう。英語でもそのままエレクトリックピアノとなります。
身も蓋もないですが…

じゃあ、別に本物のピアノでいいじゃん!と言いたいところですが、もちろんあの巨大で高価なピアノを置き、昼も夜も自由に演奏できる環境はなかなか手に入るものではありません…

電子ピアノは基本的に本物のピアノと同じく88鍵盤を備えながら、サイズや重量を抑え、本物のピアノを置くのが難しい環境でも置くことができます。また、電子ピアノは、ボリュームの調整も出来き、ヘッドホンなどを使うことで近所迷惑にならずに練習できるのも魅力ですね。
そして何より低価格。通常のピアノは40万円程度~という価格帯なのに対して、電子ピアノは数万円から購入できます。
電子ピアノは、まさに日本のお家事情に適った楽器と言えるでしょう。

演奏感覚と音色、本物のピアノと比べると?

電子ピアノは、最近のモデルでは、本物のピアノの打鍵を模した機能がついていたりするものもあり、またタッチによって強弱の変化を出せるなど、本物のピアノさながらに練習することができます。音質についてもリアルなものが多く、ピアノ経験者でもなかなか弾く機会のない、ハイクラスなピアノの音色をサンプリングするなどしている機種もあるので、もしかしたら低価格の本物のピアノより音質が良い場合もあるかもしれません。
ただ、繊細な表現に関しては、まだまだ本物のピアノのようにはいかない、と言われます。趣味やちょっとしたコンサート、ライブでの使用、ピアノで練習できない環境での代用としては電子ピアノで十分ですが、音大に進学する、プロのピアノストを目指すといった方には、電子ピアノでは不十分でしょう。

ステージピアノって何?電子ピアノなの?

ところで、最近は「ステージピアノ」といった呼称もよく見かけます。「ステージピアノ」も電子ピアノの一つで、ライブなどのステージ用に特化した特徴を持つものを言うようです。(ただ、これがステージピアノだ!と言うような明確な定義はないようですが…

<ステージピアノの特徴>
・スピーカーが搭載されておらず、アンプスピーカーから出力する仕様が多い
・据え置き型ではなく、脚は別になっているセパレート型(持ち運べる)
・頑丈な作り
・音作りができ作成した音色を呼び出せる機能がある
・ピアノ音色以外も多彩

キーボードはどうなの?電子ピアノとの決定的な違いは?

電子ピアノは、本物のピアノ、いわゆるアコースティック・ピアノの再現し、ピアノを演奏できない環境でもピアノと近い感覚で楽しめることが最大の魅力です。
対して、キーボードはさらに鍵盤楽器を手軽に便利に楽しむための楽器となります。
※キーボードは、楽器としては鍵盤型の楽器全ての総称となりますが、ここでは、「キーボード」として一般的に呼称されている鍵盤型電子楽器を指します。なお、PCのキーボードは関係ありませんので…

一番明確な違いは、鍵盤です。
キーボードはピアノや電子ピアノに対して、鍵盤ひとつひとつの長さや幅が縮小され、さらに本来ピアノは88鍵ありますが、キーボードは32~76鍵と少なく、コンパクトに収められているものが多いです。

演奏感覚に関しても大きく異なってきます。
前述のとおり、電子ピアノは、アコースティックピアノを模したタッチを再現しているのも多いのですが、キーボードはこのようなタッチレスポンスはありません。
ちょっと、押すだけで簡単に音が鳴ります。また、演奏の強弱や表現に関しても電子ピアノほどピアノを再現できません。ですので、これから本格的にピアノを始める方が、ピアノの代用と考えるにはキーボードは不向きと言えます。

キーボードでピアノはマスターできない!その弊害は?

では、キーボードがピアノを学ぶ上で、ピアノの代用とはならないのはなぜでしょう?
以下のような理由が言われています。

①指の力が鍛えられない
キーボードは弱い指の力でも簡単に音がなってしまうので、指が鍛えられません。
以前、キーボードを使用していて、そこから打鍵の反応を模した機能が付いた電子ピアノに変えたのですが、引きはじめの頃は非常に鍵盤が重く感じられたことを覚えています。(とは言え、電子ピアノにもキーの反応度合いを調整できる機能がついていたりするんですが…)
指の力が貧弱ですとピアノをしっかり鳴らすことができないので、これは1番の問題かと思われます。

②表現が貧弱
最近は、タッチレスポンスで強弱を表現できる機能がついているキーボードもありますが、電子ピアノにはまだまだ追いついていない。キーボードでピアノ本来の表現はできない。

③鍵盤が少ない
88鍵ないキーボードでピアノの端から端まで使うような曲は当然弾けません…。

④ペダルがない
電子ピアノだとハーフペダル(踏み加減で音の伸び具合が調節できる機能)やペダル3本にも対応しているモデルが多くありますが、キーボードは、外付けできるものもありますが、ハーフペダルや3本ペダルに対応したモデルがありません。
ペダルでの表現も必要になってくるような曲は、ピアノのように弾くことができないですね。

キーボードの利点は?

以上のようにキーボードと呼ばれる電子楽器は、ピアノの練習には適していません。
ですが、多彩な音色を出せ、価格も安いので、家庭で趣味で鍵盤に触れてみたいとか、特にお子さんがおもちゃとして遊ぶには最適です。いわゆる入門として鍵盤楽器に興味を持つ方が触ってみるにはちょうど良い楽器です。持ち運びに関しても、コンパクトで軽いモデルが多いので、電気さえ確保できればどこでも楽しめます。

またMidi接続できるモデルであれば、コンパクトなサイズを活かしてPCと接続し、DTMの入力端末としても使えます。DTM専用のキーボードも多種あるので、キーボードの本領は、DTMにあるかもしれませんね。

また、多彩なサウンドを奏でることができるので、バンドなどでもコード弾きさえできれば、音楽経験の浅い方でも参加できますし、もちろん本格的にキーボードを極めれば、重宝されることでしょう。アイディア次第で色々と楽しめる楽器ですね。

電子ピアノとキーボードは用途が違う別楽器!

以上のように、電子ピアノとキーボードの違いは、用途、あるいはそもそものコンセプトが違う別楽器と言えそうですね!
なので、とにかく「ピアノが弾きたい!練習したい!」という方は、電子ピアノを、とにかくリーズナブルに「鍵盤楽器」に触れてみたい、音楽制作や特殊な音色が欲しいなどの場合は、キーボードを求めるのが良さそうでした!

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