バンドでアコースティックバイオリン
以前の記事でも書いてますが、バイオリンで小さなバンドに参加しています。
現在、ピアノ(キーボード)、ベース、バイオリンという編成のアコースティック寄りの編成ですが、エレキ形のキーボード、ベース、これに加え、打ちこみのドラム等の音源も使用するので、バイオリンもピンマイクをつけ、アンプスピーカーを通して音を出すスタイルでやっています。
アコースティックのバイオリンの音色に合うアンプに関しては、情報も少なく、色々試してようやくこのキーボードアンプ に至りました。
Roland KC-60
※Roland KC-60は現在販売終了です。ほぼ同仕様のKC-80を紹介します。
今回はこのあたりの試行錯誤したことや、所感等をまとめてみたいと思います。
ギターアンプに繋いでみたものの…
バンド参加初期の頃は、父親の持っていたギターアンプを借りて試しにやってみてましたが、どうにもしっくりこない…
アンプ内蔵のエフェクターをいくらカットしても、どうもシャラシャラとした金属音のような音がとれず。あまりクリアなサウンドにならなかったので早い段階でギターアンプは使用を断念。
ちょうどバンドメンバーがマルチアンプ を購入してくれたので、そこに間借りしてしばらくやっていました。
リバーブなどエフェクターも内蔵されていたので、それなりにサウンド作りを楽しめましたが、編成が増えて配置的な問題だったりハウリングしやすく音量バランスや立ち位置の兼ね合いもあり、アンプをもう一台増やそうか検討するようになりました。
バイオリン用アンプに求める要件
これまでの経験から、コンデンサーマイク(楽器用ピンマイク)で拾ったバイオリンの音をどのようにアンプスピーカーから出力したいか考えてみるとおおよそ以下のとおりの要件にまとまりました。
①アコースティックバイオリン本来の音色を再現できるギターアンプを使用してみた経験などから、音色がなるべく変化しないアンプが良い。内蔵エフェクターはリバーブ程度あればよい。(無くても可)
②ハウリングしにくい
アンチハウリング機能など付いていれば理想的。
③持ち運べる
自主ライブ等に使うため、持ち運びしやすいサイズ。
④入力チャンネル数は3つ以上
バイオリン2台、キーボード編成のバンドも組んでおりこちらで使用することも想定。
クリーントーンならキーボードアンプ?
以上の要件の中でも①は最優先です。検討した結果、歪みがほとんど無いキーボードアンプであれば、バイオリンの音も素直に出力してくれるのではないか?と考えるに至りました。
④のとおり、キーボードありのバンドでの使用も検討していたので、丁度いいです。
キーボードアンプで他の要件も満たすものを探していきました。
そこで行き着いたのが、冒頭でも紹介しましたRolandKC-60です。
※以下はKC-80の紹介です。
* 高音質設計のキーボード/モニター・アンプ
* KC-80は25cmスピーカー+ツィーターの50W出力(※KC-60は40W)。2ウェイ・スピーカーシステム
* 新設計のパワー・アンプとの相乗効果により低音域のスムーズな再生を実現するパワフルなフルレンジ・サウンドの再生を実現
* 3系統の入力に加え、AUX INも装備。XLRマイク入力、ライン出力、サブ・アウトにも対応
※メーカーHPより Roland KC-80
ということで、要件 にマッチしそうです。
スタンドも付けて早速購入!
さてさて気になる使用感は…
キーボードアンプ Roland KC-60 評価&所感
それでは最後に、上にあげた要件毎に評価と所感をまとめます。(各項目毎、満足度を三段階で評価)
①バイオリン本来の音色を再現できる
満足度★★★
歪みや金属的な音もなくバイオリン本来の温かみのある音がそのままダイレクトに出力されている感じです。高音域、低音域のバランスも調整できるので、このバランスを調整するだけでも、音色を壊さずに音作りできるのもいいですね。
②ハウリングしにくい
満足度★
立ち位置、音量にもよりますが、これまで使ってきたアンプスピーカーに比べハウリングはかなり減った感じはあります。ただ、ないとは言えません。スタンドで高い位置から音をだしていることで軽減できているのかなと思われます。
③持ち運べる
満足度★
決して軽 いわけではないので、持ち運びがしやすいわ
けではありませんが、サイズ、重量とも許容範囲。
④入力チャンネル数は3つ以上
満足度★★★
モノログチャンネルが3つの他、ステレオ外部入力も
あり現在の編成、用途に十分対応してます。
残念ながら、内蔵エフェクターは付いていないので、音響がデッドな環境で使えるか、ちょっと不安ではありましたが、背後におくと反響板代わりとして使え、無理なく弾けるようになるので、こうした環境でもエフェクターが無くても十分活用できます。
ただ、楽器直付けのピンマイクということもあり、だいぶ生音感があるのは否めないですね。ある意味、楽器をきちんと鳴らせるかどうか、技術的な要素が際立ってしまうので、機材頼りになるどころか、これからもっと精進せねば、と思う今日この頃でした…