サイレントバイオリン 初心者にはどうなの?

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サイレントバイオリンとは?普通のバイオリンとどう違う?

最近、大人になってからバイオリンを始める方が筆者のまわりでもチラホラ見かけます。

しかし普通のバイオリンは初心者にはちょっと敷居が高い…
ってことで、YAMAHAから販売されているサイレントバイオリンなんてどう?

と考える方もいらっしゃるのではないでしょうか?

今回の記事では、サイレントバイオリンとはどういうものか、初心者にはサイレントバイオリンはどうなのか、そのあたりについてまとめてみました。

サイレントバイオリン=エレキバイオリン?

ところでサイレントバイオリンをネットで色々調べてみるとエレキバイオリンなんてのも出てきますね。
サイレントバイオリンは、そもそもはその名のとおり
、集合住宅など大きな音量で練習できない環境での使
用を目的として開発されてきましたが、近年のモデル
は、「エレキバイオリン」としてライブ演奏等にも取り入れられています。

ところでエレキバイオリンがどのようなものか、簡単に説明すると、共鳴箱が無く、弦の振動を電気信号に変え、アンプで増幅して音を出すバイオリンです。
要するにエレキギターと基本的な構造は一緒。

ただ弓でこすっても、ヒソヒソ声程度の音量しか出ません。そこを売りにしているのがYAMAHAの「サイレントバイオリン」ですね。
平たく言えばサイレントバイオリンは「エレキバイオリン」の一つです。

サイレントバイオリンの利点は?

筆者はノーマルなバイオリンを長年弾いてますが、サイレントバイオリンは結局、2台購入しました。
1台目は、15年程前に練習場所、練習時間に困って購
入、2台目は、2年ほど前にエレキ系のバンドに参加したのをきっかけに購入。

こうした経緯を踏まえ、サイレントバイオリンの活用方法や利点、初心者には適切なのかをまとめてみます。

まず普通のバイオリンは、かなりの音量です。
きちんと弾けば、大きなコンサートホールに生音で充分響き渡るくらいですから。。

楽器の性能としてはいいのですが、普段の練習となると、特に集合住宅だったり深夜にはなかなか練習するのは難しいです。
ですので、環境に合わせてサイレントバイオリンを持っておくと何かと重宝するのは確かです。特に本番直前の追い込みとか。。
バイオリン経験者であれば、音をさらったりするだけの練習に充分活用できますね。
(ただし、サイレントといえどもヒソヒソ声程度の音は出ますので、気になる場合はさらにバイオリン用の金属ミュートと併用するとよいでしょう。)

楽器としての魅力?

やはりエレキバイオリンであるということが、最大の魅力ですね。
エフェクターやアンプを通すことによって、普通のバイオリンともギターなどとも一味違う音色を作り出すことができます。
また、アコースティック+アンプでは、ハウリングとの兼ね合いもあり、エレキバンドの音量にはなかなか太刀打ちできませんが、エレキバイオリンであれば音量も自在にコントロールできます。
エレキ系のバンドでは、サイレントバイオリンなどのエレキバイオリンを使う方が妥当でしょう。

またデリケートな木製のバイオリンに比べ、サイレントバイオリン(エレキバイオリン)は、気温や湿度といった天候条件にも左右されにくいので、野外ステージなどでも活躍しています!

サイレントバイオリンは練習にならない?

ところで、サイレントバイオリンは普通のバイオリンの代わりの練習にはならないというコメントをネットで多くみかけます。

確かにサイレントバイオリンは共鳴箱がなく、いわゆる「楽器を鳴らす」という点においては練習になりません。

またバイオリン奏者は耳で聴こえる音だけでなく、体に伝わってくるバイオリンの響きを感じ取りながら、バイオリンの音色を微妙にコントロールしたりしています。
こうした点においてもサイレントバイオリンを弾いていても、則、普通のバイオリンが弾けるようにはならない、といわれる由縁かと思われます。

そういう問題点があることは踏まえ、初心者がサイレントバイオリンを練習に使うのはどうでしょう?

音量コントロールができ、とりあえず弓でこすればそれなりの音色が出せるサイレントバイオリンを普通のバイオリンの入門(特に大人になって始めようとしている初心者の方)として使ってみるのはありかな、と個人的には考えています。

昨今の住宅事情や生活スタイルを考えると必ずしもバイオリンに適した環境で生活できるとはいえず、普通のバイオリンを購入してもなかなか満足に練習できないのではないでしょうか?

また、普通のバイオリンをそれなりに音を出せるようになるまでかなり時間もかかります。最初は思うように音も出ず、楽しみで始めたはずが苦行になってしまう可能性がとても高い楽器ですので、サイレントバイオリンのように音が比較的出しやすい楽器で楽しく馴染んでみるのもよいかと思います。

初心者はサイレントバイオリンからでもOK

以上、まとめるとサイレントバイオリンは住環境、演奏環境に左右されず、初心者にも扱いやすいと言えます。
また、エレキバイオリンとして、バンド等で新しい音色を加えられる魅力があります。
ただし、普通のバイオリンを響かせ、楽器の音を引き出すような練習にはならないので、サイレントバイオリンを弾けるようになっても、即、普通のバイオリンの音を出すことは難しいです。とは言え、初心者の入門には、弾きやすさ、楽しみやすさ、手軽さからサイレントバイオリンという選択肢もOKと思います。

最後にバイオリン初心者がバイオリンを始めるにあたってサイレントバイオリンにするか普通のバイオリンにするか、判断基準をまとめてみました。

大人になって趣味の一つとして始める

⇨可能な限り普通のバイオリンにしましょう。ただ、ちょっと触れてみたい、弾ける環境がないといった場合はサイレントバイオリンという選択もあり。

大人から始めてアマチュアオーケストラなどに参加したい

⇨普通のバイオリン一択。サイレントバイオリンで受け入れてもらえるところはまずないと思います。

ライブでバイオリンの音色を足してみたい

⇨どちらでもOKですが、エレキ系バンドであれば、サイレントバイオリン(エレキバイオリン)の方が音作りしやすいです。

子供に習わせたい

⇨普通の子供用バイオリン。

子供を将来バイオリニストにしたい

⇨普通のバイオリン。しかもある程度値段の張るものが望ましいです。楽器が技術を育てるという面もあるので。サイレントバイオリン?あり得ません。

参考にして頂ければ幸いです。

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