「としまえん」(東京都練馬区)が今年2020年から徐々に閉園していくということで、跡地利用が話題になっています。
跡地は「ハリーポッター」テーマパークになる計画が進んでいるということですが、「ハーリーポッター」のテーマパークはすでに大阪USJ(ユニバーサルスタジオジャパン)にありますよね。アトラクション型のテーマパークとしてすでに成功を収めているUSJ。これに対してどんなパーク展開をしていくのか気になるところです。
方向性として、ロンドンにあるハリーポッタースタジオのような形になるのではないか?といった予測もされています。
「ハリーポッター」シリーズといえば、世界的人気作品ですが、本編は原作、映画ともに完結し、スピンオフ映画「ファンタスティックビースト」シリーズが展開中とはいえ、少々、ピークを過ぎた作品とも思われます。今更感があるといった声もチラホラ。
としまえん跡地の「ハリーポッター」パーク化はどんな風に進められそうか、また、モデルとなると言われているロンドンのハリーポッタースタジオやライバル、USJジャパンの魅力に迫りながら予想してみたいと思います!
としまえん跡地ハリーポッターパークはUSJとはどう違う?「アトラクション」は無い?
2020年から段階的に閉園を予定している東京練馬区「としまえん」の跡地をどうするのか?
8月18日、ワーナーブラザーズ ジャパンと西武鉄道などが、
「ワーナー ブラザース スタジオツアー東京 ‐メイキング・オブ ハリー・ポッター」
を2023年にオープンすると発表しました。
発表によると、すでにある大阪USJ「The Wizarding World of Harry Potter」がアトラクション型テーマパークであるため、これとは異なるスタジオツアー・体験型のテーマパークを計画しているとのことです。映画撮影で使用されたセットを見学してまわる、ロンドンの「メイキング・オブ ハリー・ポッター」をモデルとしたテーマパークになるようですね。
ロンドン「メイキング・オブ ハリー・ポッター」に次いで、世界で2番目となるこの施設は、広さは約3万平方メートル。
ハリー・ポッター映画シリーズに携わったスタッフが制作した映画セットを設置したりするそうです。また実際に映画で使われた衣装や小道具も展示するということです。
映画のシーンを間近で体験できるような施設になりそうですね。
大阪USJがアトラクション型なので、幅広い層が楽しめますが、ツアーd・体験型となると”映画そのもののファン層”をターゲットにするのでしょうか?
コアな「ハリーポッター」映画のファンを多く集客できそうです。
一方で、いわゆる「アトラクション」的なものは、コンセプトからすると、あまり期待できないかもしれません。
ロンドン・ハリーポッタースタジオ「メイキング・オブ ハリー・ポッター」とは?どんなところ?
としまえん跡地に予定されているハリーポッターのモデルになるロンドンの「メイキング・オブ ハリー・ポッター」はどんなところなのでしょうか?
主な見所を調べてみました。
①ハリーの部屋
ハリーが暮らしていたダーズリー家の階段とハリーの部屋になっていた階段下の物置です。
スタジオ入場までの待ちの間に見れるようになっています。
②ホグワーツの講堂&教室
ハリーポッタースタジオの目玉の一つ。ホグワーツの大食堂として使われている講堂がそっくりそのまま!
ホグワーツ生が並んでご飯を食べている姿が見えてきそうです。
③9と4分の3番線ホーム
最大の目玉とも言えるのがこのホーム。実際の撮影に使われたホグワーツ特急が目の前に!
実際に映画で9と4分の3番線のスタッフがスタジオ内に再現しています。なんとホグワーツ特急の中も入れる!テンションあがりますよね。
④ホグワーツ城
塔や渡り廊下など細かな部分まで作り込まれたホグワーツ城の模型。
模型なので、上からなどいろんな角度から見ることができ、USJの入れるアトラクションのホグワーツ城とはまた違った魅力があります。
ライトアップされる光によって色々な表情が演出され、見学者の目を飽きさせません。
冬の時期にはHogwarts in the Snow」というイベントで、雪に包まれた「ホグワーツ城」も見ることができますよ。
⑤禁じられた森
映画と同じ技術で表現された天候の中、巨大な木が生い茂る不気味な森を体験できます。木々は直径3.7メートルにもなる巨木!
圧巻ですね。ヒッポグリフのバックビーク、大きな蜘蛛のアラゴグなど、禁じられた森に生息するハリーポッター世界の動物たちにも、この森で会うことができます!
※残念ながら、ロンドンまではなかなかいけないので、実際に訪れた方の動画を紹介します。ハリポタ映画好きにはたまらない雰囲気ですね!
ジェットコースターや乗り物に乗るような、いわゆる「アトラクション」は無いようですが、映画の雰囲気をじっくり体験できるような施設になっている印象です。
ロンドンの「メイキング・オブ ハリー・ポッター」は、チケット予約も1ヶ月待ちという超人気テーマパーク!
まだまだ「ハリーポッター」は人気が高いようです。
としまえん跡のアジア初となるスタジオ型ハリーポッター計画ですが、案外と「ハリーポッター」、まだまだいけるのかもしれません。
USJハリーポッターパーク「The Wizarding World of Harry Potter」の見所
それでは、ライバルとなる大阪USJ「The Wizarding World of Harry Potter」はどうでしょうか?
こちらは実際一度行きましたが、完全にハリーポッターの世界を再現しているなという印象でした。
正直、日本国内でこれ以上のハリーポッターワールドを作るのは難しいような気もしますが…。
見所を紹介していきます!
①ホグワーツ・キャッスル・ウォーク
USJに来たらここは外せないでしょう!
「The Wizarding World of Harry Potter」、いやUSJのシンボルとも言えるホグワーツ城内を散策できるようになっています。
ダンブルドアの校長室へつながるゲートや、動く絵の肖像が壁一面に飾られている部屋は映画の雰囲気そのものです。
平日や夜は、待ち時間も少なくなりやすく、入りやすいのもいいですね!
②ハリー・ポッター・アンド・ザ・フォービドゥン・ジャーニー
同じくホグワーツ城内にある絶叫系アトラクション!
ハリーとクィディッチの試合に参加でき、スニッチを追いかけたり、ホグワーツ城外と箒で飛び回ったりと映画の世界に入り込めます。
ただ、酔いやすい人はご注意を。
③魔法の杖、百味ビーンズ、バタービール…。映画のオリジナルグッズが楽しめる
魔法の杖が欲しい!
ハリーたちのように自分だけの魔法の杖が欲しい!!
という、魔法少年、少女の夢が叶う「オリバンダーおの店」
オリバンダーさんが実際に、杖を選んでくれます!(最も、オリバンダーさんに選ばれた人になりますが…)
目を輝かせてアピールしていれば、きっと選んでもらえるはず?
選ばれなくても、併設されたショップで、自分好みの杖を探せます。
その他、百味ビーンズやバタービールといった、ハリーポッター世界の食べ物、飲み物を再現したものも色々体験できるのも面白い。
百味ビーンズ…ホントでないのはわかっていても、「鼻くそ味」はどうしても食べられませんでした…
④湖のほとりに佇むホグワーツ城
中に入っても面白いホグワーツ城ですが、やっぱり外観が美しい。
湖の対岸には撮影ポイントもいくつかあるので、記念撮影にはもってこいです。
⑤完全再現されたホグズミード村
ホグズミード村の再現度は半端ないです!
ここを歩くだけでもUSJに来た甲斐がありました。
としまえんだけじゃない?東京赤坂にもハリーポッター劇場が?
TBS赤坂ACTシアターが、2021年よりハリー・ポッター専用劇場へと改修されるそうです!
原作者J.K.ローリング、脚本家ジャック・ソーン、劇場監督ジョン・ティファニーによって新たに生み出された劇場作品
『ハリーポッターと呪いの子』
を2022年より無期限上映するそうです!
『ハリーポッターと呪いの子』は2016年ロンドンでの公演を皮きりに、世界各国でロングラン中の人気作品。
3人の子持ちとなったハリーポッター。
ハリーと子供たちを軸とした物語となっています。
こちらも気になりますね。
それにしても、なぜ今頃こんなに「ハリーポッター」なのでしょう??
としまえんハリーポッター計画。気になる反応は?
としまえん跡地がハリーポッターテーマパークに。これに対するネット民の反応は如何に?
簡単に拾ってみたいと思います。
<ネガティブな反応>
・ハリポタならもうUSJにあるじゃん
・ハリポタの人気が今後何十年も続くとはとても思えない
・どうせならワーナー作品を集めたパークにしてくれればいいのに…
・レゴランドと同じものを感じる
・10年以上前の映画がやってきた時期ならまだしも、今更感があります。
<ポジティブな反応>
・世界で大人気のハリーポッター関連の施設がアジア圏で日本だけとなるとインバウンド需要も見込める
・東京都にできるハリー・ポッターの施設で、東アジア圏の観光客が大阪と移動するルートがひとつできる
やはり、USJがあるし「ハリーポッター」じゃ今更…といった反応が多いですね。
一方で海外からの集客という見方もあり、確かにアジア圏ではハリーポッター施設が二つもある日本となれば、中国、韓国、東南アジアの国々からの集客は見込めそうな気がします。(その頃コロナが落ち着いていれば良いですが…)
としまえん「ハリーポッター」可能性は未知数?
としまえん「ハリーポッター」の計画が上手く運ぶには、やはり大阪のUSJと明確な違いを打ち出す必要があるように思います。
USJは「見学ツアー型」としても楽しめるのでロンドンの模倣だけでは、ちょっと厳しいかもしれません。
海外から来るにしても、USJの方だけが選ばれてしまっては元も子もないですしね…。
また、「ハリーポッター」の今後の新規展開にも寄るかな?
としまえん「ハリーポッター」の今後の動向が気になりますね。